採用の応募が増えない。商品の良さが、言葉だけでは伝わらない。SNSに出す素材が何もない。──動画を作る理由は、たいていこのどれかから始まります。
ただ、動画制作の相談で最初に決めるべきなのは、尺でも本数でも予算でもありません。その動画を、誰に、どこで見せるかです。ここが決まっていれば、必要な中身は自然に絞れます。逆にここが曖昧なまま撮ると、素材だけが増えます。広島県福山市で映像・写真・Web・3DCGを手がけるアルシオンが、目的から動画を選ぶ順番、依頼先の見方、費用の考え方を順に説明します。
- 動画は「何のための動画か」を先に決める。相手と使い所が決まれば、尺・本数・撮影日数は自然に絞れる。
- 依頼先は企画から一貫して頼めるか・実績があるか・現場で判断できるかの3つで見る。
- 費用は定額パッケージではなく目的から逆算。シンプルな撮影・編集は数十万円〜、採用動画は実写30万円〜が目安。
- 納品して終わりにしない。Webサイト・採用サイト・SNSへの掲載まで、福山市の一社で対応する。
「何のための動画か」を決めると、作るものが決まる
福山市の企業から届く動画制作の相談は、大きく4つに分かれます。採用、商品・サービス紹介、SNSショート、会社案内。どれも「動画を作る」ことに変わりはありませんが、見せる相手も、流す場所も、必要な長さも違います。
- 採用動画 ── 応募を迷っている求職者に、働く現場と人を見せる。求人票に書けないものを見せる
- 商品・サービス紹介 ── 言葉や写真では伝わらない仕組み・使い方を、動きで見せる
- SNSショート ── 数秒で指を止めてもらう。長さより、最初のひと目で決まる
- 会社案内 ── 商談や展示会で、会社の全体像を短時間で共有する
この4つを1本で兼ねようとすると、たいていうまくいきません。相手が変われば、見せるべきものが変わるからです。求職者が見たいのは働く人の表情で、商談相手が見たいのは製品が動いている様子です。同じ工場を撮っても、切り取る場所が違います。
なお、周年記念・企業映像・TVCM・商品ブランドムービーのように、会社の印象そのものを長く預かる映像は、判断の入口が違います。数年単位で使い、途中の撮り直しがきかないため、企画設計と表現の精度から考える必要があります。そちらは福山市で映像制作を頼むならにまとめました。この記事で扱うのは、相手と目的がはっきりしていて、用途から逆算して作る動画のほうです。
用途が決まれば、尺と本数と撮影日数が決まる
目的が決まると、次の判断はほとんど自動的に決まります。採用サイトのトップに置く動画なら、2〜3分。会社説明会で流すなら、もう少し長くても持ちます。SNSのショートなら、30秒あれば長いほうです。尺は「どこで流すか」が決めるもので、こちらが先に決めるものではありません。
本数も同じです。1本の長い動画にまとめるより、用途ごとに短く分けたほうが使い回せる場合があります。採用動画を1本撮る前提で現場に入り、同じ日にSNS用の短い素材も押さえる、という組み方もできます。撮影日を増やさずに用途を増やせるかどうかは、撮影前の設計で決まります。
- 採用サイトのトップ ── 2〜3分。働く現場と人が伝わるだけの長さは要る
- 会社説明会・展示会 ── 会場で腰を据えて見てもらえるので、もう少し長くても持つ
- 商談の冒頭 ── 相手の時間を借りている。短く、要点だけ
- SNSショート ── 30秒あれば長いほう。最初の数秒で見るかどうかが決まる
撮影日数も、目的から逆算します。1つの現場で完結するなら1日で収まりますし、拠点が分かれていれば、その数だけ日数が要ります。費用に効くのは尺ではなく、この撮影日数のほうです。30秒の動画が3分の動画より安いとは限らないのは、これが理由です。
「とりあえず動画を1本作りたい」という相談は、たいてい「何のために作るか」がまだ決まっていません。その状態から一緒に整理するところが、実際の出発点です。
福山市で動画制作の依頼先を選ぶ、3つの視点
依頼先を比べるとき、見積金額だけを並べても判断できません。同じ「動画1本」に見えて、含まれている工程が違うからです。確かめるべきは次の3点です。
3つとも、見積書の金額だけを比べていては分からない。
とくに1つ目が効きます。「何を作るべきか」がまだ決まっていない段階で、撮影だけを請ける会社に相談すると、話が前に進みません。目的の整理から掲載までを同じ窓口で扱えるか。動画は作る過程で方向が変わることがあるので、途中で会社が変わらないほうが、伝言と再説明の手間が減ります。
2つ目の実績は、本数ではなく中身で見てください。採用動画とTVCMでは、必要な組み立てがまったく違います。求職者の不安を消す動画と、15秒で商品名を残す動画では、考えることが別物だからです。実績一覧を開いて、自分が作ろうとしているものに近い動画があるかを確かめるのが早いです。
見積書に並ぶのは、金額と工程名だけです。その会社が現場で何を判断できるかは、そこには書かれていません。
3つ目の現場対応力も、見積書には表れません。工場の機械が止まっている、屋外が雨になった、出演予定の社員が急に外せない。撮影当日は、台本どおりには動きません。その場で構成を組み替えて、必要な画を押さえきれるかどうかで、同じ撮影時間でも結果が変わります。
相談から公開まで ── 動画制作の流れ
初めて動画を発注する場合、「自分たちは何をすればいいのか」が見えないと不安だと思います。アルシオンの場合、発注側にお願いすることは多くありません。
撮影はシネマカメラと3軸ジンバルで行います。ジンバルは歩きながらでも画を安定させる道具で、工場や店舗のように動きながら見せたい現場で使います。敷地の広さや建物の全景を見せたい場合は、ドローンによる空撮を加えます。編集ではカラーグレーディング・音・テロップまで整えます。

出演する社員の方に、演技をお願いすることはほとんどありません。普段どおり働いている姿が、いちばん伝わります。カメラを向けられて固まってしまう場合も、撮り方の側で対応できます。
福山市・備後で手がけた動画の実例
実際に手がけた動画を4本挙げます。採用、周年記念、TVCMと目的も規模も違いますが、いずれも相談の整理から仕上げまでアルシオンが担当しています。
運送会社のプロモーション/採用動画は、求人票では伝わらない仕事の中身と、働く人を見せた一本です。プラント設備メーカーの15秒TVCMは、動いているところを撮りにくい設備を3DCGで見せました。3DCGはアルシオン内で制作しているので、実写で撮れないものがある場合も、同じ流れで組み込めます。ほかの事例は映像の実績一覧からご覧いただけます。
福山市の動画制作、費用はどう決まるのか
先に結論を書くと、定額パッケージでは出していません。同じ「動画1本」でも、中身によって費用に開きが出るからです。決まった料金表に合わせて中身を削るより、目的から逆算して必要なものを積むほうが、結果として無駄が出ません。使わない工程にお金を払うことも、必要な工程が抜けたまま撮ることもなくなります。
- 撮影は1日で収まる
- 既にある素材と現場を、そのまま撮って組む
- ナレーションなし、テロップ中心
- 採用動画なら実写30万円〜が目安
- 撮影が複数日、複数拠点にわたる
- 企画を作り込み、絵コンテまで落とす
- ナレーション収録、音楽の選定が入る
- 3DCGを使う場合は100万円〜が目安
目安を挙げます。撮影と編集がシンプルなものなら数十万円から。企画を作り込み、ナレーションを入れ、撮影が複数日にわたり、3DCGを含むものになると、100万円以上になることもあります。用途別では、採用動画は実写で30万円〜、3DCGを使うと100万円〜が目安です。
費用を決めているのは尺ではありません。撮影日数、拠点の数、企画の作り込み、3DCGの有無。この4つです。30秒の動画が3分の動画より安いとは限りません。だからこそ、目的を先に伺ってから見積りをお出ししています。
作って終わりにしない ── Web・SNSに載せて、使い切る
動画は、納品された時点では何も起きません。採用サイトのどこに置くか、商談でどう見せるか、SNSにどの尺で出すか。使われる場所が決まって、はじめて動画になります。作ったものの、置き場所が決まらないまま眠っている、という話は少なくありません。
アルシオンは福山市の制作会社で、映像・写真・Web・システム・3DCG・グラフィックを一社で扱います。動画を撮ったら掲載するWebサイトは別の会社、という分断がないので、納品したあとの工程まで続けてお引き受けできます。
- 採用サイト・コーポレートサイトへの実装(Web制作もアルシオンで対応)
- SNS向けに尺を変えた書き出し。同じ素材から、複数の長さを作る
- 商談・展示会で流すためのデータ
- 同じ現場で撮った写真と組み合わせて、Webと動画の印象をそろえる
最後の一つは、動画と一緒に頼んだときにだけできることです。写真はPhase One(1億画素・中判)を核にしていて、動画の撮影と同じ日、同じ現場で写真まで残せます。別々の日に別々の会社が撮ると、同じ工場でも写真と動画で印象がずれます。広告代理店のパートナーとして制作を担うことも多く、代理店経由のご相談にも対応しています。
何を作るべきかが決まっていない段階からで構いません。福山市で動画制作をお考えでしたら、お問い合わせからご相談ください。目的を伺ったうえで、実写だけで足りるのか、3DCGが要るのかも含めて一緒に決めていきます。




