ARCION
WEB / PHOTO / MOVIE / SYSTEM
0  /  100
keyboard_arrow_up
keyboard_arrow_down
keyboard_arrow_left
keyboard_arrow_right

想像力は、知識より遠くへ行く ── アインシュタインの言葉から、ものづくりに向き合う全ての人へ

 

アインシュタインと聞くと、多くの人は E=mc² といった難解な数式を思い浮かべるのではないだろうか。けれど彼は、教育や、ものづくりにおいて本質を突いた「言葉」をたくさん残している。物理の天才である前に、彼は世界をどう見るかについて、これ以上なくシンプルで、深いことを言い続けた人だった。ものをつくる仕事を続けるなかで、ふとした時に立ち返りたくなる。そんな言葉を、テーマごとに書き留めておく。

好奇心こそが、すべての入り口

彼は自分を「天才」だとは思っていなかった。ただ、人より少しだけ長く、しつこく、好奇心を手放さなかっただけだと言う。

私には特別な才能などありません。ただ、ものすごく好奇心が強いだけです。

私はそれほど賢くはありません。ただ、人より長く、一つのことと向き合ってきただけなのです。

大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を、失ってはならない。

想像力は、知識より遠くへ行く

知識は、過去に誰かが見つけたものの集まりでしかない。けれど想像力は、まだ誰も見ていない場所まで届く。

空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。

一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない。

困難の中に、機会がある。

教育は、好奇心を殺しもする

彼は型にはめる教育に懐疑的だった。それが子供の中にある「問い」を、静かに奪っていくことを知っていた。

私の学習を妨げた唯一のものは、私が受けた教育である。

正規の教育を受けて、なお好奇心を失わない子供がいたら、それは奇跡だ。

常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う。

だからこそ、彼にとって「教える」とは、押しつけではなかった。

教えるということは、こちらが差し出したものが、辛い義務ではなく、貴重な贈り物だと感じられるようなものであるべきです。

「分かる」とは、シンプルにできること

本当に理解しているかどうかは、どれだけ易しく語れるかに表れる。複雑なまま語るのは、まだ分かっていない証拠だ。

6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない。

物事はできる限りシンプルにすべきだ。しかし、シンプルすぎてもいけない。

知的な馬鹿は、物事を複雑にする。それと反対の方向へ進むには、少しの才能と、多くの勇気がいる。

学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるかを思い知らされる。そして無知に気づくほど、より一層学びたくなる。

挑戦しない人は、間違えることもない

失敗は、挑んだ者だけが受け取れる勲章だ。そして、動き続けることでしか保てない均衡がある。

挫折を経験したことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人だ。

同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと。それを狂気という。

人生とは、自転車のようなものだ。倒れないようにするには、走り続けなければならない。

何を成すかより、何を与えるか

彼は「成功」を人生の目標に置かなかった。残したのは、もっと静かで、もっと重い基準だった。

成功者になろうとするのではなく、むしろ価値のある人間になろうとしなさい。

人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。

優れた科学者を生み出すのは知性だと、人は言う。彼らは間違っている。それは人格である。

誰かのために生きてこそ、人生には価値がある。

それでも、人間に絶望しない

二つの大戦の世紀を生きた人の言葉には、それでも人間を諦めない、静かな強さがある。

この世の危険なところは、悪いことをする人がいることではなく、それを見ながら何もしない人がいることだ。

人間性について絶望してはいけません。なぜなら、私たちは人間なのですから。

自分自身の目で見て、自分自身の心で感じる人は、とても少ない。

すべてが、奇跡であるかのように

人生には2つの道しかない。一つは、奇跡など存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。

ものをつくる仕事は、ともすれば技術や納期や評価の話に飲み込まれていく。けれど本当は、目の前の世界をどう見るかというところからしか始まらない。好奇心を手放さず、想像し、シンプルに削ぎ落とし、人に届ける。アインシュタインの言葉は、難解な数式の人のものではなく、何かをつくろうとするすべての人のための、姿勢の話なのだと思う。

濱本悠世(株式会社アルシオン 代表)
この記事を書いた人
濱本 悠世
株式会社アルシオン 代表 / ディレクター・フォトグラファー

広島県福山市のクリエイティブ制作会社アルシオン代表。信条は「見えない価値の可視化」。クリエイティブの核を写真(Phase One 中判1億画素超)とし、Web・映像・3DCG・グラフィック・システムに波及、開発までを手がける。デザイナー・プログラマーをはじめ、各領域を10年以上深掘りした精鋭が、企業の“根っこ”にある物語を引き出し、採用・受注・ブランディングを“伝わるかたち”に変えます。