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PHASE ONE 導入

 

ずっと憧れだったカメラを導入した。1年前にも購入を検討した機会があったが、円安の関係で時期が悪かったこともあり断念。現在はコロナの影響による半導体不足で、さらに値上げが進んでいて、今後また上がる可能性もあり、良い機会をもらえたので思い切った。

PHASE ONEとは

Phase One(フェーズワン)社はデンマークのコペンハーゲンで1990年初頭に設立したデジタル撮影・処理の先駆者であり世界をリードするカメラメーカー。高解像度のカメラシステムからソフトウェアに至るなど、プロのフォトグラファーや航空イメージ写真、地図作成などの産業用写真の高い要求に応え、広く支持されている。
同時に購入したレンズは、下記の三本。

  • Schneider Kreuznach 40-80mm LS F4-5.6 Blue Ring
  • Schneider Kreuznach 80mm LS F2.8 Blue Ring
  • Schneider Kreuznach 120mm LS Macro F4.0 Blue Ring

一般的な国内カメラメーカー(Nikon、Canon、Sony)とは何が違うのか。大きく分けて3つあると考えている。

センサーサイズの大きさ

一般的なプロカメラマンが使っているフルサイズの2.5倍のセンサーサイズ。(フルサイズ→中判→645)の順番に大きい。今回導入したPHASE ONEは645の中でも最大サイズのフルフレーム。色々とメリットはあるが個人的に最も価値があると思う部分は、明暗を段階的に表現するときのグラデーションが滑らかであること。この表現はフルサイズ機と比較してみると違いを感じた。

1億を超える画素数

NikonのフラッグシップカメラZ9(2022年4月現在)の有効画素数は4,571万画素、一方PHASE ONE 100MPは、1億画素を超える。
トリミング耐性に優れ、解像感のある表現ができる。

16bitRAW

写真を保存する際のビット数(情報量)が大きい。

  • Nikon Z9は、14ビットの16,384階調(4398億色)
  • PHASE ONEは、16ビットの65,536階調(28.1兆色)

この色情報を予め持っておけることが重要で、後から編集したときにもデータが波状しにくく、色出し、調整ができる。
色々と書いたが、結局この写りが好き。ただそれだけという一面もあるので、とりあえず作例を載せておく。



中判デジタルの世界を知った日から、どうすればこんな写真が撮れるのだろう、どうすればここに辿り着けるのだろうと考え続け、ようやくそのスタートラインに立てた気がしている。
SNSが発達し、人が写真に触れる機会が昔に比べて増えたと思う。美しい写真に目が慣れてきて、さらにそこで目に留まるような写真を残すにはどうすれば良いか。
今回のPHASE ONE導入がその一つの答えだと思っている。

これからもっと楽しくなる。